■回路を組み立てる

自作回路はユニバーサル基板に実装する。

電子工作(半田付け)が初めての方が、いきなりこの方法で製作するのは少々無理があります。ある程度半田付けに慣れてからトライしましょう。

回路を形成するには、一般に、プリント基板(PCB:印刷配線基板)とよばれる、裏面や表面に予め銅箔で回路を形成(パターンと呼ぶ)した板に部品を半田付けします。
しかし、自作などでは自分の必要としているプリント基板は当然ありません。プリント基板自体を自作する事もできますが、回路が決定していない実験段階では実用的ではありません。
そこで、写真の様な、ユニバーサル基板とよばれる、2.54oピッチ(1/10インチ)で穴が空いていて、裏にドーナツ状の銅箔がある、汎用基板を利用して回路を作ります。
汎用品で、色々な回路を製作できる代わりに、回路を形成するパターンは引かれていません。部品の足間を電線で接続して回路を形成します。この基板は、言わば、部品を実装するだけの板とも考えられます。
市販のユニバーサル基板には、裏側のドーナツが、規則性を持って連結され、グループを形成しているタイプもあります。一見便利そうですが、実装位置を限定される上、実装に結構気を使うため、単独のドーナツの方が便利です。基板のサイズは色々ある(写真はかなり小型)ため、余裕のあるサイズを購入しましょう。大きすぎれば、金ノコやカッターナイフで切断できます。
基板の材質は紙フエノール、紙エポキシ、ガラスエポキシが市販されいますが、この順番に価格が高くなります。通常は紙フエノールの十分です。また用途によっては、穴と穴の間隔が2.54oではなく4oや1.27oを選択する必要が生じます。