■コンデンサの直並列計算

コンデンサは、電気を貯める入れ物です。入れ物ですから並列につなぐと入れる場所が増えます。すなわち容量が増えます。直列に接続すると容量が減ります。

並列接続の計算:
コンデンサを並列接続すると、極板の面積が並列にした分だけ増える事になります。計算は単純に加算するだけです。0.1μFと0.2μFを直列につなぐと0.3μFになります。
数式のすきな人には合成容量をC、接続する容量をC1、C2とすると
C=C1+C2 になります。

直列接続の計算:
コンデンサを直列接続すると、極板間の距離が接続した分だけ長くなります。容量は減少する事になります。計算は単純にはいきません。いきなり数式のやっかいになります。合成容量をC、接続する容量をC1、C2とすると C=1/(1/C1+1/C2)で計算できます。3本以上は(かっこ)の中が容量の個数分増えます。式を横に書いたので判りにくいですが、個々の容量値を逆数にして、全て加算し、結果を再度逆数にしたのが直列容量の計算です。

コンデンサの直列計算に便利な式
2本の直列計算に限り、次の式が使えますC=C1*C2/(C1+C2)
複雑そうですが2本の値を掛け算した数値を足し算した数値で割るだけです。
「和分の積」と憶えれば憶えやすいそうです。3本以上は2本の直列計算を繰り返す事で求められます。

余談ですが、コンデンサと抵抗では、値の計算式が直列と並列で逆になります。これは抵抗が通しにくさを数値にしたものに対し、コンデンサが電気の容積を数値にしたため、通しやすさになってしまったためです。