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左から、470μF、100μF、10μF、10μF(小型)で全て16V耐圧です。
一番右は番外のチップ電解コンデンサ22μF耐圧3Vです。
誘電体に科学物質(液体の電解質)を使用したコンデンサでサイズの割りに高容量です。容量と耐圧のバリエーションが豊富で1μFから上のコンデンサは殆ど電解コンデンサです。耐圧は直接サイズに影響するため(当然価格にも)、予定さる使用電圧に合った耐圧品を使用します。だだ耐圧以上の電圧を加えると簡単に破損しますのであくまで予定範囲以上の耐圧品を選択しなければなりません。なお破損時は内部圧力が上昇して爆発を起こすおそれがあるため、安全弁があります。
また、電解コンデンサの重要な性質として、極性がある事が上げられます。電解コンデンサでは、一部の特殊品を除いて交流では使用できません。必ず決められた方向に電圧を加える必要があります。
市販されている小型の基板実装タイプ(4700μF程度まで)では極性を示すためにマイナス側にマークが付いています。またマイナス側の足が短くなっています。
普通の電解コンデンサは極性があるものの、10%程度で短時間なら逆に電圧を加わえても即、破壊する事はありません。同じ有極系のコンデンサでもタンタルコンデンサと呼ばれるタイプでは少しの逆電圧でも破壊につながります。さらにたちの悪い事にディップタイプと呼ばれるタンタルコンデンサの多くで、+側に極性マークが付いています。さすがに足の長さは+が長く、ーが短くなっています。
電解コンデンサの用途は電源回路と信号結合用(直流カット用)が主で、まれに長時間のタイマ等に使用されます。
通常の電解コンデンサは他のコンデンサに比べ、もれ電流が多く、タイマに使用する場合は注意が必要です。この様な用途にタンタルコンデンサが用意されていますが、タンタルコンデンサは一般に高価です。