■乗数

部品の値を数値で表わす場合、1000倍毎に補助記号(KキロやMメガ)を使う場合と指数表現を使う場合があります。コンデンサやコイルに記入されている値や抵抗のカラーコードはこの指数表現を使用しています。部品の場合は10進単位とするため10の乗数倍を表わす事になっています。数字の後に付く0の個数と考えてもかまいません(個数がマイナスなのは少し変ですが)

乗数表:数値表示
乗数表:カラー表示
数字 乗算する値 カラーコード 数字表現 乗算する値

−2
0.01

−1
0.1

10

10

100

100

1000

1000

10000

10000

100000

100000

コンデンサやコイル、抵抗等で例えば113と書かれていある場合、抵抗なら113Ωではなく11*10の3乗で11000Ωすなわち11KΩを表わしています。

コンデンサとコイルの基本単位はそれぞれF(ファラッド)とH(ヘンリー)ですが、通常使用する部品はそれよりかなり小さな値になるため、コンデンサはPF(ピコファラッド:10の−12乗)コイルはμH(マイクロヘンリー:10の−6乗)を基準にて表示してあります。
先の113の例ではコンデンサなら11000PFまたは0.011μF、コイルなら11000μHまたは11mH(ミリヘンリー:10の−3乗)を表わします。