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E系列表
抵抗、コンデンサ、コイル等の電子部品には値があります(当たり前) しかし表示されている値と本当の値には必ずいくらかのずれがあります。この希望値と真の値のずれを誤差と呼び%で表わします。誤差の原因はさまざまで製造時のばらつき、温度変化、経年変化等、いくつかの要因がからみあっています。誤差が表示されている場合、決められた条件範囲で全ての原因を総計しても指定範囲を超えない様になっています(誤差にとって最悪条件) したがって新品で温度も室温程度なら、誤差は指定範囲よりかなり良い事になります。抵抗は比較的誤差が少ない部品で5%品が多く使用されています。誤差と関連してE系列があります。誤差で値が取りうる範囲を、抵抗を例にして考えてみます。 100KΩと記入された5%誤差の抵抗値は下限[100K÷1.05≒95.23K]、上限[100K×1.05=105K]の約95KΩ〜105KΩ間のばらつきがあります。ところで、電子部品を使用する立場にすると、部品の値の種類は多いほど便利です。先の例では、100KΩの次の値が200KΩより110K、120K、130K...さらには101K、102K、103K...と並んでいる方目的に合った値が選べて便利です。しかし、製造する方にすれば、種類が増えて管理が大変です。そこで誤差範囲がお互いのカバー範囲になるように種類の数列を決めその値に沿った部品を製造する様にしました。この数字の並びをE系列と呼びます。
誤差範囲がカバー範囲になるのですから、先の100KΩを例にすると100KΩは約95K〜105K次の範囲が約105K〜116Kで中心は大体110K、次の中心は120K...でこの並びは上に行くに従って値だけを見れば荒くなって行きます。5%でキリの良い値を選ぶと1桁分で24種類になります。この数列をE24系列と呼びます。
同様に10%誤差では12種(E12系列)、20%誤差では6種(E6系列)あります。細かい方では1%誤差で96種(E96系列)が選ばれています。他にもE3、E48、E192があるそうです。
また、1%誤差の部品は中途半端な値が多いですがE24系列の値も製造している場合があります。
1%より精度の良い部品も製造されていますが、殆ど値を指定しての受注生産でになっている様です。
E-6 1.0 − 1.5 − 2.2 − 3.3 − 4.7 − 6.8 − E-12 1.0 1.2 1.5 1.8 2.2 2.7 3.3 3.9 4.7 5.6 6.8 8.2 E-24 1.0 1.1 1.2 1.3 1.5 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.7 3.0 3.3 3.6 3.9 4.3 4.7 5.1 5.6 6.2 6.8 7.5 8.2 9.1 E-96 1.00 1.02 1.05 1.07 1.10 1.13 1.15 1.18 1.21 1.24 1.27 1.30 1.33 1.37 1.40 1.43 1.47 1.50 1.54 1.58 1.62 1.65 1.69 1.74 1.78 1.82 1.87 1.91 1.96 2.00 2.05 2.10 2.15 2.21 2.26 2.32 2.37 2.43 2.49 2.55 2.61 2.67 2.74 2.80 2.87 2.94 3.01 3.09 3.16 3.24 3.32 3.40 3.48 3.57 3.65 3.74 3.83 3.92 4.02 4.12 4.22 4.32 4.42 4.53 4.64 4.75 4.87 4.99 5.11 5.23 5.36 5.49 5.62 5.76 5.90 6.04 6.19 6.34 6.49 6.65 6.81 6.98 7.15 7.32 7.50 7.68 7.87 8.06 8.25 8.45 8.66 8.87 9.09 9.31 9.53 9.76