■PIC ワンチップCPU

16F84/12C509

PICのハード、ソフトの使用例は別ページに掲載(工事中)

PICはMICROCHIP社から発売されている、ワンチップCPUのシリーズ名です。
内蔵する機能や、I/Oの数、内部メモリの構成で多数の種類がありますが、工作に使用する場合は、PIC16F84(上図左)が最適です。
PICにはプログラムを格納する内部メモリの種類により、EPROMとフラッシュタイプがります。
さらにEPROMでは、消去可能な窓付きタイプと一度書きこめば、二度と消去できないワンタイムタイプに分かれます。EPROMの窓付きタイプは紫外線で消去(10分程度必要)できますが、パッケージがセラミックで出来ているため、高価になります。また消せると言っても、紫外線での消去が必要なため、面倒です。通常はワンタイムタイプの動作試験に利用します。

一方、PIC16F84はフラッシュタイプのメモリを使用していますので、書きこみ時に電気的に消去できます。このため、紫外線による消去も不用で、プラスチックパッケージに入っているため、それなりに安価です。
ただ、無限に書きかえられる訳ではなく1000回の制限(最悪時の最小回数)があります。

その他、工作には都合の良い機能として、クロック発振が水晶だけではなく、CRで可能。通常の使用法では、リセット回路不要。データ用EEPROMが内蔵されているので、電源OFFでもパラメータを保持できる、電源電圧の範囲が広い、消費が少ない等です。
欠点として、プログラムメモリ、RAMが少ない。内蔵のカウンタ関係が貧弱などがありまが、同じシリーズ内に高機能な16F873、4 16F876、7が発売になっています。

また小型の作品を作りたい場合に重宝するのがPIC12C508(上図右)です。プログラムメモリはEPROMのため、ワンタイム(=安価)または紫外線消去用窓付き(=高価)を使い分けなければなりませんが、8Pinのパッケージに封入されたCPUは他に例を見ない小型で、欠点を補って、なお余りあるICです。