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インピーダンス(インピータンスとかインピータンズとか呼ぶ場合もあり)は交流も含めた抵抗を表す言葉です。同軸ケーブルで単にインピーダンスと言う場合は、特性インピーダンスの事を指します。
一般には直流で測定した抵抗分と交流での抵抗分の和になりますが、交流分(周波数依存する抵抗)の抵抗は加えた電圧と流れる電流に90°の位相差が発生します。
この位相差はコイルでは電流の遅れとして、コンデンサでは進みとなって現れます。この様な位相のずれを含めて抵抗分を表さなければならないため、直流分の抵抗と交流分の抵抗を別に表す複素数表示が一般的です。まさか実生活に複素数が出るなんて(^^);
電子工作を楽しむだけなら、厳密な計算は省略(別に計算してもかまわない)しても問題になるような場面はそう多くありません。で以下省略...興味のある人は参考書を参照してください。
理想的な回路を別にして、現実の回路には必ず純粋な抵抗以外に交流的な抵抗が存在します。そこで単なる抵抗値の代わりにインピーダンスを用います。
「このテスターはインピーダンスが低い」などと表現します。ちなみにオシロスコープの1:10プローブの入力インピーダンスは10MΩあります。
これは直流での話。並列に15PF程度の容量分もあります。この15PFは例えば10MHzの様な高い周波数を測る場合は無視できなくなります。この様な場合はこのプローブは高周波ではインピーダンスが低くなると表現します(ちょっと考えると変な言葉ですが)