■スイッチングレギュレータ用IC

TL497TL497はTI社のスイッチングレギュレータICです。設計が少々古いのですが、現在でも使用されいます。電源は一種類で動作させたいが、異種の電圧が必要な用途(5Vの単電源で±15Vのオペアンプを使用したい等)のオンボードDC−DCコンバータに使用されます。

接続法により、電圧を持ち上げる昇圧コンバータ、電圧を下げる降圧コンバータ、負電源を作る、負電圧コンバータに使用できます。

基本はコイルに電流を流したり、切ったりした際に発生するキックバック電圧をうまく利用しています。スイッチング電源はシリーズ電源と異なり、原理的にはロスは発生しませんが、現実にはスイッチングに伴うロスが発生します。TL497では効率を75%より上げるのは、かなり困難です。

降下型のコンバータの場合は、入力と出力の差が大きい場合に真価を発揮します。
他のコンバータ、昇圧と負電源用のコンバータはシリーズ電源では作成できないため、スイッチング電源のお世話になる事になります。