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汎用でかなり古くから使用されている、タイマー用ICです。
本家はシグネティクスですが、本家と同じNE型番の他社相当品や555だけ同じ番号で記号が異なるICが多数出ています。他にも優れたICがあるのですが、入手の容易さから、いまだ現役で使用されています。5V位から動作し、10μSから100秒程度の時間が手軽に作れます。コンデンサと抵抗による時定数をタイマーの時間としているアナログ的手法のICですので、良質コンデンサさえ入手できれば、長時間タイマーも実現できます。また出力電流が150mAまで取れる(出力電圧はそれなりに落ちるが)特徴があります。一方、NE555はバイポーラで構成されていため、現在の基準からみれば、消費電流が若干大きめになっています。006Pの様な積層乾電池では長時間の動作は無理です。出力電流は少なくなりますが、CMOS構成の555(型番は異なる)もあります。使用法により、ワンショットタイマ動作ーとフリーラン発振動作があります。
ピン配置
各ピンの機能
フルスペルで書くと長いため( )内の記号に省略する場合があります。
- 1:GND 電源のマイナス
- 2:TRIGGER (TG) タイマー起動 電源電圧の1/3より低い電圧になると起動
- 3:OUTPUT (OUT) 出力です 停止時はL、タイマー起動中はHになります
- 4:RESET (RES) タイマーリセット 起動中のタイマーは停止し、出力はLになります
- 5:CONTROLVOLTAGE (FM) 時定数調整 タイマー時間を電圧で調整できます。
- 6:THRESHOLD (Th) 充電完了確認 この端子の電圧が電源電圧の2/3を超えるとタイマー時間が終了します。
- 7:DISCHAREGE (DIS) 放電 時定数用コンデンサに溜まった電荷を放電します
- 8:+VCC 電源のプラス