■とにかく作ろう
作る題材ですが、回路図集のフリプフロップ、図3、LEDを交互に点滅させる回路です。約1秒周期でLEDが交互点滅します。
1.部品を集めよう
部品は2SCまたは2SDタイプの小信号用トランジスタが2個、抵抗4本、コンデンサ2個、LED2個と極めてシンプルです。
トランジスタは小信号用なら大抵使えます。
はんだ付けができる方は、ユニバーサル基板も入手しましょう。部品リスト
名称 品名 定格 個数 備考 トランジスタ 2SC945
2SC1815など35V100mA以上 2 大抵の小信号用トランジスタが使えます コレクタ抵抗 カーボン抵抗 4.7KΩ 1/4W 2 LEDの光り方が足らない場合は値を小さくします ベース抵抗 カーボン抵抗 100KΩ 1/4W 2 点滅周期を変える場合はこの抵抗を変更 コンデンサ 電解コンデンサ 10μF 16V 2 ベース抵抗と共に点滅周期を決定します LED 赤、緑、等 2 3φ、5φ、色は好きな色でOK 電源装置(12V位の直流電源)を持っていないいない場合は、上記部品以外に電源として006P乾電池と電池用ホックも購入しましょう。
**部品を購入する前に
この回路では、電源電圧が一定なら、コンデンサとベース抵抗の値で、点滅周期が決まります。またコレクタ抵抗でLED(発光ダイオード)に流れる電流を決めるため、この抵抗値で明るさが決まります。回路の消費電流の殆どは、LEDを光らせるために使用されるため、明るくすると、その分消費電流が増加します(電池なら早くなくなる)
実験する場合は、1KΩから10KΩ程度の間の抵抗を接続してみてください。
抵抗は安価な部品ですので、実験用に使用する分も購入しましょう。
2.製作
回路図または実体配線図を見ながら製作します。
基本は、はんだ付けで製作しますが、この回路は簡単なため、実験程度であれば、部品の足をねじっても製作可能です。
できれば、ユニバーサル基板に組み立ててください。
部品の内、抵抗以外のトランジスタ、コンデンサ、LEDは、方向(足配置)が決まっています。電解コンデンサは、足の長い方は+、LEDも足の長い方が+です、トランジスタは正面を手前に向けて、足を下にした場合、左から、エミッタ(E)、コレクタ(C)、ベース(B)の順です。
3.点灯試験
006P乾電池か6V〜12Vの電源を接続します。
つなげば、交互点滅するはずです。
うまく、動作しない場合はすぐに電源を切ります。
4.点検
正常動作した場合は、この項目は飛ばしてください。
不幸してうまく動作しなかった場合は次の項目を点検しましょう。どちらのLEDも点灯しない場合
- はんだ付けは正常ですか、また足をねじって接続している場合はしっかり付いていますか。
- 電源を逆に接続していませんか。
- トランジスタの足(電極名)を間違えていませんか
- LEDの足(±の方向)を間違えていませんか。LEDの足は長い方は+、短い方が−です。すでに切断してしまった場合で、同種のLEDがある場合は発光部分を見比べてください。+と−側で内部形状が異なっているので区別できます。
両方のLEDが点灯する場合、または電源を加えた一瞬だけ、片方は点灯して、すぐに両方のLEDが点灯するばあい。
- はんだ付けは正常ですか、また足をねじって接続している場合はしっかり付いていますか。
- トランジスタの足(電極名)を間違えていませんか
- コンデンサの接続を注意深く点検してください。
これらの点検で正常な場合は、次の段階として、部品不良を疑う必要があります。最近の部品は、品質が安定しているため、LEDや、トランジスタが初期から不良になっている事はまず考えられません。
しかし、中古の部品を流用する場合や、はんだ付けの熱を長時間加えた場合や、足をねじって接続している場合は部品にストレスを加えて、内部不良を起こして(起こさせたが正解か?)いる場合があります。動かなかった方は、めげずに、もう一個作ってみましょう。
うまく動作した場合は、色々なバリエーションを試してみましょう。