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4558(汎用) FET入力 単電源仕様 ■OPアンプとは
細かい事は無視して、高い増幅率を持つ直流から増幅できるアンプの呼び名と思っても差し支えないでしょう。
単体の部品を組み合わせても製作できますが、IC化されたOPアンプを利用する事で、価格、労力、を省く事ができます。
OPアンプは理想的には増幅率、入力抵抗、周波数応答が無限大、出力インピーダンスはゼロ(要するにいくらでも出力が取れる)ですが、実際には理想通りのOPアンプはありません。なおOPの読み方は、オペやオプと読むようです。
一般的にOPアンプと言えば、IC化された物を指します。一パッケージに封入されているアンプの数で、シングル(1回路)、デュアル(2回路)、クアッド(4回路)がありますが、工作用には2回路入りが使いやすいでしょう。
ほとんどの使い方では、高い増幅率を生かして、多量のフィードバック(負帰還)を施して安定した増幅率を得ていますが、微小レベルの電圧差を比較するコンパレータとしても利用する場合があります。
OPアンプは、全てに万能なタイプが作れない(価格無視なら出来る?)ため、用途によって分類されています。
- 4558タイプ:オーディオ帯付近に使用される汎用品。
- FET入力:TL062は入力がFETで構成されており非常に高い入力抵抗を持ちます。FETタイプ一般に、オフセットが多くなっています。
- 単電源タイプ:LM358は単電源でも使用できる様に、GND(またはマイナス電源)付近の入力を扱う事ができます。
- 高性能:直流での安定度を重視したアンプ(一般に高価)
- チョッパ型:入力を一度交流に変換して増幅する事で直流安定度をさらに重視したタイプ。使用可能な周波数はかなり低い。
- ビデオアンプ:20MHz程度まで増幅可能なOPアンプで位相特性を重視している。さらに75Ωの高負荷を駆動できるICもある。
- 高周波用:OPアンプと呼べるかどうか。かなりの高周波まで増幅可能。
- 高耐圧用:電源電圧、出力電圧とも、かなり高い電圧まで使用可能。
- アイソレートアンプ:入力と出力が、電気的に分離されているアンプ。これだけは最近まで、ハイブリッドが多かった。
- 出力変化速度(スルーレート)の大きいIC
OPアンプの端子には、電源、入力、出力とシングル(1回路)タイプにはオフセット調整があります。